東南アジア旅行記

2000アジア珠玉の4都市周遊6日間の旅

この旅は3月20日で完全リタイヤメント直後、何処か記念になる旅をしようと言うことになり、手頃な所を探した結果、決めたツアーです。

■　4/17(月)　福岡空港、シンガポール　晴

福岡空港国際線10:45発、集合時間8:45のため、6:45マイカーで自宅を出発した。空港まで後少しのところまで順調に走って時計を見ると8:15だったので、十分余裕を持って到着できるなと思っていた所、渋滞の渦の中に巻き込まれる。そしてようやく着いた駐車場がことごとく国際線への送迎を拒否され、大いに慌てる。結局国際線のサイドパーキングという所に駐車した。少し遅れて9:00集合場所に着いた。出入国カードをもらい、合間で記入した。エア便はキャセイパシフィックで、途中台湾で一時降りることが出来た。香港空港で乗り継ぎとなったが、昼食が台湾までに出て、香港までに又出た。香港乗り継ぎの時、ゲートから出られ、店に寄ったり通路から外を眺めることが出来た。シンガポール行きの機内で夕食が出て、2時間おきに機内食を食べたことになる。少々食傷ぎみとなる。時差1時間遅れの19:40にシンガポールに到着した。

バスに乗るため、外に出るとさすがに熱帯地方独特の高温多湿のムッとした空気が喉元で詰まる感じがした。機内は快適であったが、福岡〜香港間の中国女性の乗務員は無愛想で、いただけなかった。社内教育(?)が行き届いていないように見受けられた。22:30にベットイン。

■　4/18(火)　シンガポール観光、マレーシア・ジョホールバール観光　晴時々スコール

8:30バスで出発、マーライオン公園に行く。期待したマーライオンは想像したより小さな像に少しがっかり。頭がライオンで下部が魚とのこと。それから繁華街にある観音堂、モスクを見物した。移動の途中見える街中の樹木はどれも巨大化していて成長も早いのだろう。それでもシンガポールは緑が多く綺麗な街だった。たばこの吸殻1本捨てても高額な罰金を取られるとのこと。いいことだと思った。マンダイ蘭園はなだらかな斜面の丘に蘭を数千種栽培しているという。日本では温室にあるものが外の路地や木の上に色取り取りの花が咲き乱れ、別世界のようだった。路地植えのオンシジウム、色々な色のデンドロデウム、何mの高さもあるデンドロ、木の枝に絡まって咲くカトレアなど。木や観葉植物はやたら巨大化して、ポトスの葉はかぼちゃの葉よりも大きく、蔓の太さはロープくらい太くなっていた。

それから革製品、絹製品の直売店を見学した後、昼食となった。料理はマレー料理で、エスニックのカラシ、ニンニク、香辛料が沢山入ったものだった。午後から隣国・マレーシアのジョホールバール観光となった。入出国カードを書いた。と言っても陽気な現地ガイドのチョンさんがあらかじめ記入してくれ、私達はサインするだけでよかった。なかなかサービスの行き届いた現地観光会社に感心した。マレーシアに入国すると新たな現地ガイドさんが付いて、まず回教寺院を見学する。ここは高台にあって、海峡をはさんでシンガポール、遠くマラッカ海峡まで見えた。続いて一般家庭の家が見れるマレー村とか絹サラサ工場を見学した。その時急に激しい雨となった。これが有名なスコールとのこと。

この後、シンガポールにUターンし、オプションの船遊覧に参加したが、これはあまり良くなかった。夕食はスティームボードというタイ式しゃぶしゃぶ料理だったが、これは最悪でいただけなかった。食後、オプションのリンタク裏町見物(ゲイボーイ、赤線、露天市場)に参加した。それぞれ一人乗りのリンタクに乗って街中を走りながら夜の街を見物したが、運転手さん同士で競争して、これが又面白かった。これは珍しく結構楽しいものだった。23時過ぎベットに入った。

■　4/19(水)　シンガポール観光、タイ・バンコック　晴時々スコール

8:20ホテル発、シンガポール唯一の山、マウントフェバに行く。山上からの光景は素晴らしかった。世界一のコンテナヤードが眼下に広がっていた。郊外の大形免税店で買物後、シンガポール空港までのバスの中で幕の内弁当を食べた。バンコック行きの便で思いも掛けない出来事に遭遇する。86?　座席番号を最後尾まで進んで探すが、無い。入口まで戻って乗務員に聞くと2Fとのこと。2Fに上がるとそこは全席ビジネスクラスであった。又間違ったと思ったら、添乗員さんが直ぐ上ってきて、航空会社の手違えでエコノミー席が満席で、皆さんはビジネスクラスの席になったと説明があった。それから添乗員さんがこれからは皆さんだけの秘密のお話で、他言しないでくださいと釘を刺された。実は一組のKご夫婦だけエコノミー席になったとのこと、航空会社に全員ビジネスクラスに乗れるように交渉したが、ダメだったとのこと。そのご夫婦には申し訳ないが、黙っておくことにした。しーっ。

全てがデラックスで広く、エコノミーとは格段に違う感じがした。席に付くと直ぐに飲物が出た。間もなく機内食となって、出て来たご馳走にびっくり、食器も料理毎別になって、磁気製とは贅沢だなと思った。その後又飲物が出た。フライト1時間30分のつかの間、間違ったお陰で金持ちになった気分にさせてもらった。14:55バンコックに時間通り到着した。時差が更に1時間遅れとなった。そしてホテルに16:35入った。夕食は外食とのことで、17:40に集合して海鮮料理レストランに行った。大きなビルの中の体育館のような大広間に沢山の丸テーブル、イスが並び、前面は舞台になっていて、生のバンド演奏と女性歌手が歌い賑やかな夕食となった。回転式のテーブルに乗せられた料理はチリソース、野菜の炒め物、大魚のあんかけ、カニのカラシのきいた唐揚げ、焼き飯などで、結構美味しかった。ホテルに戻り、22:30過ぎベットに入った。

■　4/20(木)　バンコック滞在、アユタヤ遺産観光　晴

8:00ホテル発、バンコック市からハイウェーに乗り、パンパイン離宮に8:50着。ラマ5世の別荘で、広大な敷地内に運河が走り、寺院、塔、迎賓館などがゆったりと点在し、マンゴーの街路樹並木、真っ青な芝生の庭に象や水牛の形に刈り込んだ庭木が点在しているといった、豪華で閑静な所だった。次の訪問地、日本人町跡は川の辺にあった。近くにも外国人町跡が集まっていたとのこと。次にアユタヤ遺跡に行った。宮殿本体はもう無く、寺院の石柱だけが竹の子のようにつっ立っていた。塔は70年前に再建されたとのこと。自由行動となったので、一つの塔の急な石段を四つ這いのようになって登った。上に登ると随分高いのにびっくりした。下りが一層大変だった。手すりの無い急な石段、遥か下まで続いているのを見るとビビッた。

この後、妻がどうしても象の近くに行きたいと言うので、少々不衛生なお土産を売る露天の並ぶ店通りを通って、ようやく象が観光客を乗せて通る大通りに出た。幸いに3頭の象が通るのを見ることが出来た。妻は満足げだった。その後、近くのホテルレストランでバイキングのタイ料理の昼食となった。食べたことのない色々な料理がテーブルに並べられていた。料理の傍に現地のおばちゃんが居たので、料理の名前を教えてもらった。オウム返しに言うと、発音がおかしいのだろう、何度も言い直させられた。どれも味は結構美味しかった。午後、バンコック市内に戻り、宝石店、民芸店めぐりした。

夕食は市内レストラン2Fの大きな部屋で、タイ古典舞踊を見ながらタイ風懐石料理を食べた。タイの舞踊はTVでは見たことがあったが、実演を見たのは初めてで、とても優雅で、手先を反対に大きく反らせて踊るところが特に良かった。ホテルに戻り、23時過ぎ寝た。

■　4/21(金)　バンコック　曇り時々晴、香港　曇り

8:00ホテル発、午前中はチャオプラヤ川を舟に乗っての観光だった。まず、水上マーケット見物、色々な物を積んだ小舟の集団が観光の舟に寄って来て、物売りをする。次は民芸店に上陸してのショッピングとトイレ休憩。舟上から風景を眺めていると、ゆったり流れて心が和んだ。そして大きな熱帯樹木や巨大な観葉植物、そしてマンゴー、ライチ、パパイア、ヤシ、ドリアンなどがなった果樹など、珍しい風景に見とれた。次の訪問地は川の辺にある暁の寺院に行った。敷地内の仏塔の中まで登れ、中には3〜4体の派手な彩色を施した大きな仏像が祭ってあった。出口の所には大きな金色の涅槃像があった。ここの入口で突然錦蛇を首に掛けられ、チップを要求されたのには驚いた。妻は自分の横に蛇の頭が来たらしく、自分だけ悲鳴を上げて飛んで逃げて行った。首筋に急に冷たい重い物が落ちて来たかと思った。

舟に再び乗ると若い娘が土産物の入った籠を持って乗って来た。そしてお客に売り始めた。すると、ツアー仲間のおばちゃん達が\1000であれこれと、どんどん付け足させて負けさせていた。娘は困り果てていたが、結局おばさんパワーに根負けしてそれで売っていた。それを見ていた別のおばちゃんがそれ以上の物を勝手に更に付け加えて、これで\1000と、無理やり札を握らせていた。後方でその成り行きを妻と見ていて、可笑しくて、可笑しくて笑い転げた。それでも娘はお土産がほとんど売り切れたので、嬉しそうにニコニコしていた。船着場に戻り、楽しい舟観光は終わった。バスに乗ってエメラルド寺院・王宮に行った。入口は軍隊が護衛していて、厳しい監視体制が敷かれていた。中は観光客で溢れ返っていた。建物は金色を基調に色取り取りのガラス小片が埋め込まれていて、煌びやかに、そして豪華に光り輝いていた。

本堂の中にはエメラルド色のひすいで作られた高さ66cmの座仏像が遥か高所に祭ってあった。その周りは人垣で近付けなかった。隣接する王宮は現在も王室の行事が行われているとのこと。入口の前面には衛兵が直立不動でつっ立っていて、皆その横で写真を撮っていた。昼食はバンコック市内のレストランで飲茶料理であった。食後、13:40バンコック空港に到着。香港行きの便は16:20離陸、夕食は機内食で、今までと同じような料理だった。すっかり日の落ちた香港空港に20:00到着、バスに乗ってそのまま展望所のあるビクトリアピークに登った。途中の車窓から香港市内の夜景がキラキラ光って見えて来た。現地ガイドさんの話では昼間は雨だったらしいが、今は曇り空だが、夜景は問題なく綺麗に見えますよと言っていた。頂上の展望所に降りると、ガイドさんが150万ドルの夜景と言っていたのが、納得出来た。

ビルの窓の光、ビル自体をライトアップした光景が夜空に浮かんで見えた。香港の街はビル群の建ち並ぶビジネス街、そして高層マンション群の住宅街、総てが高層ビルの街と言った感じだった。ホテルに着いたのは22:30になっていた。チェックインして香港ドルに両替えしてもらい、一旦部屋に入った後、近くにあるセブンイレブンに行った。日本製も含めて安かった。例えばクアーズ缶ビールが6.2香港ドル(\87)。就寝したのは0:50頃になった。

■　4/22(土)　香港　曇り時々雨後晴　福岡空港　晴

今日は早い、5:30起床、ホテルチェックアウト後6:40バスでホテルを出発。朝食は街中にある中華レストラン「鴻星」(有名らしい)という中華店で中華粥と飲茶。早朝で、あまり食欲がなかったが、これが抜群に美味しかった。特に中華粥は日本で食べたものとは別の食べ物かと思うほど絶品だった。その後、シルクの店に寄り、ショッピング。それから香港の街中を歩いての観光となる。まずびっくりしたのは何十階もある高層マンション建設中の工事用足場が、総て竹を組み合わせて縛っただけのものだった。見ていて壊れたり落ちたりしないのだろうかと気になった。ビル群が良く見える旧九龍時計台、そして高層マンションに囲まれた黄大仙寺院見学。現地の人達が豚の丸焼きや果物をお供えして土下座して願いのお祈りをしていた。おみくじのような百何本かの竹の棒を激しく前後に振ってその内の1本が落ちる。

その棒の番号を見て、その番号の占い師の所に行って占ってもらうとのこと。占いの通りで写真を撮ろうとしたら、怒られた。すみません!!　昼食は街のカレー店でチキンカレー、これは今一だった。香港国際空港に13:00到着、空港は市内からかなり離れた海岸を埋め立てて造られたみたいで、広大な飛行場だった。最近開港されたらしい。福岡行きの便は14:20離陸し、直ぐに機内食が出た。台北に着いたが、往きの時のように一時降機出来ず、機内でじっと1時間半も待たされた。17:10離陸すると、又直ぐに機内食、今日はこれで4食目となった。妻はビール、私は赤ワインを頼み、酔っ払った。特に妻は福岡に着いても赤い顔をしていた。

機内で時計の針を1時間進ませ日本時間に戻し、20:00福岡空港に着いた。駐車場への連絡を佐賀のご夫婦が携帯でしてくれ、助かった。駐車場で佐賀のご夫婦とお別れと御礼を言って、車に乗った。行橋に帰る途中、篠栗で今日5食目となるラーメンを食べた。自宅へは22:30無事何事も無く、帰宅出来た。楽しい旅が出来たことに感謝。

05.12.22UP