オーストラリア旅行記

オーストラリアー6日間の旅

■     10/3(木)晴

往きは、福岡空港から関西国際空港へ行き、そこからブリスベンへのエア便だった。

16時過ぎ関空に着きチェックイン後出国手続きを添乗員さんがしてくれた。戻って来て出発時刻が遅れると報告があった。1時間半も遅れるとのこと、5時間もここに留まることになる。関空そのものが台風21号の影響で離発着が順々に遅れて来たのだそうだ。フライトが遅くなるのでJALから\1000の食事券が出た。食事をしてブラブラしたが時間が経たないので早目にゲートインした。該当ゲート付近の待ち合わせ座席はもう一杯だった。少し離れた別のゲートの座席に座って搭乗時間まで待った。更に予定22:40が23:20と遅れ、23:40にようやくテイクオフ。丁度2時間遅れとなった。私達は機内の夜食も飲み物も取らず、直ぐ寝る体勢に入った。

歩数:6776

■     10/4(金) 快晴

1時間45分遅れでオーストラリア第三の都市、ブリスベンに8:50タッチダウン。入国手続きに時間が掛かった。薬、靴、菓子を持って来たのでそれを申告するため、そのレーンに並んだので尚更遅くなった。オーストラリアはこれらの検疫に特に厳しいそうだ。外に出ると抜けるような青い空、眩しいほどのぎらぎらした太陽があった。日本の6倍の紫外線量だそうだ。気温は日本より涼しかった。観光バス内で早速日焼け止めを塗ったらガイドさんから冷やかされた。車窓から見る風景は全体的に白っぽく乾いた色をしている。オーストラリア大陸は乾燥大陸だそうで年間300日雨が降らないとのこと、そして樹木の8割が白っぽい葉っぱのユーカリの木とのこと。朝、機内から見た地上の異様に白っぽい色が広がっていたのがうなずけた。

市内から11kmの所にあるローン・パインと言う保護区にある動物園で羊のショー、羊犬の羊誘導ショー、カンガルーの餌付け、コアラを抱っこしての記念写真撮りなど体験する。それからマウントクーサ展望台に行き、遠く透き通って見えたブリスベンの街並みが素晴らしかった。

国道1号線ハイウェーでゴールドコーストに1時間掛けて移動。オーストラリアもハイウェーは無料とのこと、そしてこの1号線は大陸を一周した17000kmもある世界一長い国道だそうだ。途中車窓から珍しい花木が春爛漫の花を咲き競っていた。紫の花のジャカランタ、赤い花の鳳凰の木(ポインシアーナ)、白とピンク2色模様のバタフライツリー、赤いブラシ状に咲くボトルブラシなど。間もなく緑の多い川が流れる綺麗な街並みに入った。ゴールドコーストの街だ。比較的新しいリゾート地で唯一人口増加中とのこと、海岸にあるホテル階上にある回転展望レストランで遅いシーフードバイキングでの昼食を取った。海岸線に林立した高層ホテル、コンドミニアム(長期滞在賃貸アパートメント)群と白砂に覆われた海岸そして紺碧の海と打ち寄せる白波の白とのコントラストが実に美しい。市街にある免税店に寄った後、ホテルに入った。16階にある部屋は広くテラス付きで市街が一望出来、下をネラング川がゆったり流れていた。両岸にはプール付きの高級住宅が連なっていた。

夕食は歩いて10分程の市街の中心にあるドイツ料理レストランでオージービーフステーキだった。ワラジ程の大きな食べたこともないものが出てきてびっくり、味は日本のものとは違ってパサパサして硬かった。これが地元の人の好む肉とのこと。お酒はそれぞれ個人でバーに行って買って来る仕組みになっていた。グラスワイン(赤):$3.9、安くて美味しかった。ここで解散、私達は夜の市内見物をした。歩行者天国では大道芸人達が得意の芸を披露していて人だかりしていた。街筋のバーもどこも多くの男女の若者達で盛り上がっていた。どこに行っても人の波だった。今夜は花金だからだろうか。

昨夜、機中泊で寝不足だったので、21時過ぎに寝た。

歩数:9965

■     10/5(土) 晴

6:30朝食後、9:00集合まで時間があったので世界№3になっていると言うシーサイド(№1:ワイキキ海岸)見物に行ってみた。海岸は実に綺麗な白砂が広がって、きめも細かく歩くとキュッキュッと音を立てた。幅も100m位あるだろうか、全長5km。遥か彼方まで続いていた。表面は整地されいて足跡もあまり付いていなかった。遠くに2人、何か作業をしていた。よく見ると金属探知機で鉄屑を拾っていた。犬の侵入禁止の立て札も立っていた。それなりに努力しているから世界№3のランクが付いているのが分った。7時過ぎと言うのにもう泳いでいる人達がいた。気温は18度だったので手を付けると海水も冷たかった。今日は片道100kmの所の標高900mを越えた山岳地帯にあるラミントン国立公園に行くことがメイン観光となる。

途中谷間にある小規模だがワインシャトーに寄った。そこでワインのティスティングを体験出来た。10種類位だっただろうか、ワインのことは詳しくはないが本格的な辛口の味でその割に安価で良いワインと思われた。シャトーの外れにある沼地にカモノハシが生息していると言うので行った。静かにして見ないと出て来ないらしいが、とうとうその姿を見ることは出来なかった。そこから1時間で公園に着いた。グリーンマウンテンと言う標高9百数十mの峠越えはヘアピンカーブの連続でほとんどの人が車酔いに合った。峠の途中の道端にはあの野生のランタナの花が藪化して繁茂していた。野生のランタナは刺で始末が悪いとは聞いていたがーー。公園に着くと、亜熱帯性雨林の中をウォーキングして昼食。その後野鳥の餌付け体験をした。インコの一種と思われる赤と緑の野鳥と赤と青の野鳥が沢山餌を食べに餌場に飛んできて人の手、肩、頭上に停まって餌を食べていた。もらった粟ではなかなか寄って来てくれなかった。妻が人からひまわりの種をもらい手を掲げるとたちまち寄って来て食べ出した。ガイドのタカコさん(在豪7年)がひまわりはカロリーが高いのでやったらいけないとのこと、皆が大事にしているのか野鳥は良くなついていた。

帰路ゴールドコースト市近郊の革製品加工工場見学とショッピング。そして16時過ぎホテルに戻る。テラスから夕日で紅に染まった街並が綺麗だった。間もなく日没の時となったのでカメラを構えてジャストタイミングで写真が取れた。16:50だった。九州より1時間早い。

夕食まで時間があったので街にでた。ホテル前のmall、市街、そして又シーサイドまで足を延ばした。まだ多くの人が海で泳いでいた。ホテルに戻ってシーフードバイキング夕食、昨昼のバイキングと酷似していると皆で食べながら歓談し、結構楽しい夕食時だった。

明朝は4:35起きのため、21時過ぎに寝た。

歩数:10994

■     10/6(日) 晴後快晴

4:35起床、早朝から空路、シドニーに移動。ホテルチェックアウト後、バスでブリスベンair portに行く。6:30着、直ぐに荷物検査、早朝と言うのにすごく混雑していた。ガイドのタカコさんとお別れし、チェックイン後時間があったので軽食でも取ろうとしたが、残りの$がなくサンドイッチ1個しか買えなかった。Air便は遅れてシドニー国際空港着。直ぐにバスで市内観光となる。半島の先端にあるmrsマッコリーから左手に位置する別の半島の先端に位置するオペラハウスの全貌が真横に見え、ベストビューポイントに胸が高鳴った。続いてオペラハウスに行った。室内に入りコンサートホール入り口の前でガイドのミドリさん(在豪20年のベテラン)からオペラハウスの竣工までの歴史を聞いた。20分間自由時間を貰ったのでそれぞれシャッターポイントを求めて散って行った。私達もオペラハウスの前後左右に移動しながら撮りまくった。オーストラリアがここから始まったというシドニー市内はゴシック調のシックな建物が多く残っていて落ち着いた雰囲気の街だった。デューティーフリー店や宝石店を巡り買物をした後、ホテルに16時前にチェックインした。

入浴後OPの「ショーボートディナークルーズ」に参加するため18:30ホテルに車が迎えにきた。コアラバスと言って34年経過した2Fバスを改造した青空天井のオンボロバスだった。船着場でOPガイドが南十字星を教えてくれた。遊覧船は中国風の形・色で室内は舞台があってそれを囲むように2Fのフロアにテーブルがぎっしり寿司ずめに並んでいた。席は最後尾で同じツアーの人は全部で6人しか参加していなくて淋しかった。おまけに周囲は中国人ばかりで、所かまわず騒ぎ立てて喧しかった。あちこちでこう言う光景に遭遇する。どうもマナーに欠ける人達だ。舟はシドニー中心街に面した湾内を回り途中ショーがあった。船上から見るダウンタウンの夜景、ライトアップされた(あまり明るくなかった)オペラハウスそして電飾されたハーバーブリッジが綺麗だった。ディナーはあまり美味しくなかった。

歩数:4842

■　10/7(月) 曇後晴

6:20起床、朝食後バスは7:45発った。今日のメインはシドニーから100km離れた所に位置するブルーマウンテンズ観光。市街を過ぎた頃からハイウエーに乗り一路西方に向かった。車窓でオーストラリアに来て初めて畑を見た。郊外の風景も今までの2都市の時から一変して緑が多く樹木もなんとなく日本に似た感じだ。川も一つ通過した。山の登り道も傾斜がなだらかでほとんど曲がりがなく電車も走っていた。標高900mを過ぎた頃から道沿いの家の庭には西洋シャクナゲ、ツツジ、藤の花、椿、八重桜などが咲き誇っていた。この当たりは高級住宅地のルーラと言う所だった。今丁度ガーデニングコンテスト期間中とか、10軒の庭園が選ばれノミネートされて、私達のツアーで運良くその内の2軒の庭園見学ができた。

1軒目のお家は日本庭園を多分に模したレイアウトで花木が主体の植え込みで種類もツツジ、椿が多く、見事に咲き乱れていた。紫色の西洋ツツジは初めて見た。もう1軒は広い芝生の庭に外側を庭木その手前に花木を配して芝生の所々に草花の畑があって色々な春の花が真っ盛りとばかり咲き誇っていた。そしてこのお家の前の道沿いには八重桜の街路樹が両側に植えられ、通り一面てまりのようにたわわに満開の花で濃いいピンクの帯のように続いていた。そこからブルーマウンテンズは直ぐだった。1000mを越える標高からか、涼しく感じた。最大斜度55度とかのトロッコ列車で谷底に降り亜熱帯林の中を木の廊下を伝ってウォーキング、そして今度はロープウェーで元の所に戻った。ゴンドラの中から台地になった岩壁が何百mも続く景観はグランドキャニオンを小形にして台地の上に森林を配した感じがした。

続けてガイドさんの奨めで$10でsky wayと言う別のロープウェーにも乗った。スリーシスターズの岩壁もはっきり見え右側のテーブル状の山が正面に、そして左手は滝が谷底の方まで深く落ち込んでいるのがはっきり見えた。若い女性二人組みに付いて行って木の廊下の分かれ道で行き先を間違い又逆戻りしたので、20分余分に歩いて集合時間ぎりぎりでバスに戻った。バスで20分戻った所のドライブインの中華料理店で昼食を取った。とても美味しかった。中華料理は何処で食べてもはずれが無く美味しい。市街から11kmの所にあるシドニーオリンピックメインスタジアムに寄った。周囲は公園化され、気持ちのいい所だ。休日とあって家族ずれが多く見受けられた。観客席は2辺だけ取り除かれているとのこと。市内に戻り免税店に寄り、ホテルに16時前に戻った。

入浴を済ませ2日続けてOPの「シドニータワーとトワイライトツアー」に参加するため17:30ホテルに車が迎えにきた。今夜もおんぼろコアラバスのお迎えだった。今日も総勢6名の参加だったが夫婦3組。コアラガイドさんは昨夜と代わっていた。地上から270m上にある回転展望レストランでバイキング式ディナーだった。ガイドさんの指示にならって混雑しているので一辺に取ったが、少しずつ好きな物を取った方がよかった。飲み物は各自負担。ガイドさんが付いて来てくれた。ワインを頼んだら$7で残金は$13￠40しかなく足らなかった。ガイドさんが値切ってくれた。しぶしぶOKしてくれた。こっそり$11でいいと、すまして出した。余りのお金は枕チップにすることにした。

夫婦3組で飲み且つ食べ話しが弾んだ。ガイドさんがシドニーのトワイライトの風景にも時々目を向けてくださいと、注文があった。遠く彼方まで夜の光が輝いて見えた。随分空気が澄んでいるのだろう。オーストラリア・エアと言うべきなのか。兎に角日夜かかわらず先の先まで良く見える。19:30からおんぼろコアラバスによるシドニー市街から少し外れた所を遊覧し夜景を楽しもうと言う趣向だった。途中の上り坂を登り下った所で遂にオーバヒートしエンコしてしまった。点検するも治らずついに代行車のマイクロバスがやって来た。皆んな、酔いにまかせてこのハプニングでなお一層盛り上がり、賑やかなドライブが続いた。最後は免税店によりホテルに22時過ぎ戻った。部屋が1Fから4Fに換わり裏側の倉庫しか見えなかった汚い部屋から一転して表の大通りの見える大きな綺麗な部屋になっていた。朝出る時、部屋換えしますと言われていたが、誰かクレームを出したのだろうか。

歩数:9208

■     10/8(火) シドー:快晴、成田:雨

5:45起床、ホテル7:10発。抜けるような青空の朝、シドニー空港7:30着、市街から13kmの道のりをノンストップでアクセス出来る空港は世界中でもここのみとのこと、シドニーオリンピックのお陰とか。ミドリさん(現地ガイド)のてきぱきしたリードでチェックイン、出国検査などアッと言う間に完了した。出国ゲート入り口でミドリさん達とお別れした。

9:10搭乗、9:40成田に向けテイクオフ、国際線で定刻通り飛び立ったのは初めての出来事に少しびっくりした。腕時計を1時間遅らせ、日本時間に合わせた。10:45頃機長からケアンズ上空通過中で眼下にグレートバリアリーフが見えると、アナンウスされた。窓から紺碧の海面にエメラルドグリーンを少し白っぽくしたような澄み切った小島のような模様が点在して見えた。宣伝文句の通り、本当に吸い込まれるような綺麗な色模様だ。中央席に居た同じツアー仲間に席を交代してあげ、見てもらった。妻はテイクオフからズッとTVゲームに熱中していた。私は映画を見たり落語を聞いたりしている内に寝ていた。機内食は昼食のみと聞いていたが、15時過ぎ(日本時間)ハンバガー風のサンドウィッチ、ヨーグルト、フルーツの軽食が出た。

又赤と白のワイン(3度目)を飲んだ。飛行機は17時頃くれないの千葉沖に来ていた。間もなく夜のとばりが輝く雨の滑走路に17:45無事タッチダウンした。正味9時間のフライトはそんなに長く感じられなかった。入国手続き、税関検査を済ませ乗り換えの国内線ロビーに移動した。搭乗まで時間が35分しかなかったので、夕食は車に乗ってから取ることにした。国内線も今は座席毎にパーソナルCRT+コントローラ付きになったのか。妻は又ゲームを始めた。競争原理でサービスが向上するのは利用者に取っては有り難いことだ。福岡空港に21:40到着。皆さん、添乗員さんとお別れし、駐車場に送迎車の配車を℡し、22時10分に帰路に着けた。途中、飯塚で夜食のラーメンを食べ、自宅には0時15分無事帰還。素晴らしい思い出深いオーストラリアの旅は終わった。同行ツアーの方々、添乗員さん、そして現地ガイドさん達に感謝。

歩数:4216

　

オーストラリアンウールジェットの寝ているコアラ

同左

マウントクーサ展望台からブリスベン市街

回転展望レストランからゴールドコーストと海岸

ゴールドコースト中心街

ゴールドコースト海岸

ラミントン国立公園での野鳥(クリムノンロゼア)

ラミントン国立公園での野鳥(キングパロント)

ラミントン国立公園での野鳥

ゴールドコーストのホテルテラスから(16F)夕日

シドニー・オペラハウス(mrs.マッコリーズから)

同左

シドニー・オペラハウス(正面)

同左

同左

ハーバーブリッジ(オペラハウス前から)

 ルーラでコンテストノミネートされた邸内の花木(姫リンゴ)

同左(西洋石楠花)

ルーラでコンテストノミネートされた邸内の花木(紫色の西洋ツツジ) ブルーマウンテンズの遠望(断崖が連なっている所)

ブルーマウンテンズにあるスリーシスターズ

ブルーマウンテンズにあるスリーシスターズ

シドニーオリンピックメインスタジアム正面