九寨溝・黄龍6日目

九寨溝と黄龍・天空のフラワーハイキング6日間

■　6日目08/02(月)　成都薄晴　上海晴れ　福岡晴れ

成都→上海便が時間、航空会社とも変更になり、1時間あまり前倒しになった関係で、出発が7:15となった。
5:30に目覚ましをセットしたつもりが、アラームONのセットを忘れて枕元のモーニングコールがけたたましく鳴って、びっくりして飛び起きた。それで最初の内、頭がくらくらしていた。トランクに鍵を掛けドアの外に出し、出発の身支度をして2Fのレストランに下りた。今日はもう腹八分目を守らなくていいと思い、少し多めに料理を取った。そして7時前に集合場所の1Fロビーに下りた。皆の顔が心なしか明るく見えた。日本に戻れると言う安堵感からか、私もそうだったはずだ。今日は午前中成都市内観光、そして日本への帰国だ。

ホテルの朝食。果物コーナー	ホテルの朝食。パン、コーヒーコーナー
ホテルの朝食。しょうろんぽーコーナー	ホテルロビー

バスで最初は錦里散策の場所を訪れた。今の錦里は、2004年末にオープンし、蜀漢時代の街並みを再現したものらしい。門楼をくぐると石畳の両側には、料理店、宿屋、茶館、店舗、舞台、迂回する廊下、立派な邸宅などが続いていた。未だ7:30過ぎのため、店はいずれも開店しておらず、石畳の掃除の最中だった。観光客もほとんど居なかった。然し木造りの建屋は昔ながらの造りなのだろう、細工もこまやかで実に味わいのあるものばかりだった。何だか心が落ち着いた。かえって観光客が入場していない時間だったからゆっくり見物出来たのかも知れない。木々の茂る公園のような広い場所では、地元の人達が朝の散歩を楽しんでいた。8時過ぎに今度は隣に位置する武候祠に歩いて移動した。

成都市内。朝のラッシュアワー	錦里は、2004年末にオープンし、蜀漢時代の 街並みを再現したものらしい	左右の渡り廊下
未だ7:30過ぎのため、店はいずれも開店して おらず、石畳の掃除の最中だった	大きな風格のある建物。割烹(?)	屋根付き、ベンチ付きの味合いのある橋
昔にタイムスリップしたような情緒ある通り	楼閣

三国志の遺跡として重要な名勝旧跡とのことで、赤い門の前には「三国聖地」と彫られた大きな石碑が建っていた。旧跡内にある博物館の学芸員の人がガイドをしてくれた。入場すると、まず大きな殿堂に、蜀の王様だった劉備像を中心に左右に金箔張りの塑像が長い回廊の展示室にずらっと28人も並んでいた。劉備殿を抜けると武候祠入口があり、建物に入ると、諸葛孔明像が輝いていた。竹と赤壁に囲まれた道に来た。竹の爽やかな緑と壁の渋い赤色との対比がマッチして実にいい雰囲気だ。そこを抜けると劉備の墓があった。盗掘にも遭わず元のまま残っているとのこと。それから三国文化陳列室に入り、いろいろな三国志の資料が展示されていた。ここは撮影禁止とのことで、写せないないのが残念だった。

隣に位置する武候祠に歩いて移動した	劉備像を中心に左右に金箔張りの塑像が長い 回廊の展示室にずらっと28人も並んでいた	武候祠の屋根に飾られた守護神
建物に入ると、諸葛孔明像が輝いていた	竹と赤壁に囲まれた道に来た。竹の爽やかな 緑と壁の渋い赤色との対比がマッチして実にいい 雰囲気だ

隣の部屋は四川省特産のお宝がずらっと陳列され、貴重な物を手当たり次第学芸員の人が取り出して手渡しで見せてくれた。手で直接扱ったりしていいのだろうかと、内心心配した。後で分かったことだが、陳列棚の裏側は、売店になっており、実はこれらの展示品も売り物だった。その中で2名の奥さん方がヒスイのきゅうすと伽羅木の彫刻の飾りをそれぞれ買ったのには驚いた。やはり日本人は金持ちだと思われても仕方ないのかなと思った。それから空港への途中にあるお土産店に寄った。妻は友達へのお土産にと、小物の水晶の置物を買っていた。そして昼食のレストランへ移動した。7/29昼食を取った所だった。料理も7/29の時のとほぼ同じで、次から次に料理が運ばれてきて又テーブルの上に乗らなくなった。

お土産店入口に飾られたメノウの大きな置物。 時価2億円とか	昼食の料理の一部
レストランの前にあった露店の桃の山

空港移動中の車中で、添乗員さん、そして現地ガイドさんからお別れの挨拶があった。空港前から又長いこと歩かされた。車輪の壊れたトランクを押すのが動かなくならないかと、ヒヤヒヤした。空港内に着いてもあわただしく動き廻った。チェックイン手続き、身体検査、搭乗口への移動。今度は搭乗開始時間が遅れないとのことで、びっくりした。今まで散々遅れてきたので、狐につままれたような気がした。待つ時間もほとんど無いまま、搭乗開始した。離陸して間もなく昼食の機内食が配られた。パンとウリ、水を飲んでご飯はパスした。そして機内で久しぶり日記の続きを書いた。下界を覗くと、大河が蛇行しているのが見えた、長江だろうか。そして予定の時刻に上海空港に着陸した。

成都空港で搭乗手続きを待つ

広い空港なので、私達の乗ったローカル線だと機内に乗ったまま随分長く車輪で移動するか、シャトルバスに乗り継ぐかなと思いきや、直ぐに乗降通路に着いた。航空会社が替わったことにより、ターミナルが第一から第二に換わったのだ。結局第一まで歩いての長い長い移動となった。私のトランクは2輪が壊れているので、片側に浮かせて運ばねばならず、とてもきつい運搬をしいられた。(>_<)　そして乗り継ぎの移動、チェックインして出国検査と続いた。添乗員さんから搭乗開始は今のところ遅れはないと、搭乗口を教えてもらい、搭乗開始まで自由行動となった。お土産店の並びを廻って中国元を使い切った。17:25の搭乗開始時間までまだ大分あったが、搭乗口待合所に行くと、添乗員さんとご夫婦1組が座っていた。

妻が既に記入を済ませていたアンケート用紙を渡しに行っていた。予定通り搭乗開始が始まったので、どうしたことかと2度びっくりした。3列席の窓側と中央の席で、通路側は中国の人が座るのかねと、妻と話していたら別のツアーの若い日本人男性だった。離陸して間もなく又機内食が出始めた。私に取って4食目の食事となる。開けると、ウナギ(中国産?)の蒲焼き、煮豆、おでんなど日本食だった。お腹がパンクしないかと思ったが、ついつい食べてしまった。窓から日没の空平線が赤く染まってきた。そして時計の針を1時間進め、到着の準備をした。海上から陸地に入ったのだろう、明かりが点々と見えてきた。明るい夜景の中に入ると、間もなく着陸した。トランクを取ってツアー仲間、添乗員さんにお別れの挨拶をした。

福岡行きの夕食の機内食

到着口に出て妻が長男に電話すると、車で迎えに来るというので、外に出て待った。長男の車に乗ると、孫太郎が寝る寸前だったというので、玄関から入る時、静かにしないとねと、話した。帰って皆で夕食を始めたのは22時近くになっていた。嫁と長男手作りの料理は格別だった。それに日本のビールの味も又、格別なものだった。旅の話で盛り上がり、つい飲み過ぎてしまった。

今回の旅は、お天気だけが心配だったが、幸いにも旅行中ずっとお天気に恵まれ、旅の楽しさが倍増した。又、標高の高い或る種、ハードな旅をツアー仲間全員元気で、更に素晴らしい添乗員さん、そして現地のガイドさんのお陰で最高の旅になったことに感謝!!

1日目へ

前日に戻る