九寨溝・黄龍5日目

九寨溝と黄龍・天空のフラワーハイキング6日間

■　5日目08/01(日)　川主寺晴後曇り

6:15起床、カーテンを開けて外を見ると、少し朝霧が掛っているようだったが、天気は良さそうだ。本日の雲上のハイキングは間違いなく実施されそうで安堵した。外を散歩している地元の人は防寒性の上着を着ていた。標高3000mの早朝は寒いのだろうなと思った。準備を済ませ、7:00からの朝食まで時間があったので、外に出てみることにした。外は思ったほど寒くはなかった。ホテルをバックに写真を撮っていたら、山の方が明るくなって丁度日の出時となった。外に出ていた中国の観光客もすかさず写真を撮っていた。時計を見ると6:50、随分遅い日の出だ。ついでに門を出て岷河という川縁で写真を撮った。川は土色した濁流が波を立てながら流れていた。

ホテル玄関	山の方が明るくなって丁度日の出時となった
ついでに門を出て岷河という川縁で写真を撮った

7時前だったが、レストランに行くと、もう何人かのお客がまだ料理を出している最中にもかかわらず取って食べていた。中国の人は気が早いのかなと思った。私達も出されている料理の中から取って食べた。おかゆがあったので、食べてみると、以外に美味しかった。仲間の奥さんが梅干しを持ってきていて、おすそ分けと言ってくださった。おかゆに入れると、これが抜群の味だった。妻も持ってきた梅干しを部屋まで取りに行って、皆に食べてもらっていた。バスは8:00昨日通った峠に向けて出発した。昨日、黄龍からの帰りのバスの中で、道路が悪くて大変なので、ホテルで待機しようかと言っている人が何人か居たが、全員ハイキングに参加していた。

ホテルの朝の料理	バスは又峠まで全線工事中のガタガタ道を走った

バスは又ガタガタ道を土煙りを挙げて走った。昨日寄った店より更に上の方の店で酸素缶の調達をした。私達は昨日の酸素缶を使っていなかったので、貰わなかった。8:55に4000mの峠に着いた。雪宝頂はあいにく今日は雲がかかって見えなかった。ガイドさんの先導で小高い丘に向かって歩き始めた。この広い丘陵は全体にいろいろな高山植物で覆われていた。花を踏まないように避けて歩くのに一苦労するほどだった。近くには放牧されたヤク達も草を食んで、中国でこのような体験が出来ることに不思議な感じがした。ゆっくりにしろ、標高4000mの高地を歩いていても、あまり息苦しく感じなかった。標高3000mを行動するのが今日で4日目になるので、おそらく身体が高度順応しているのかなと思った。

55分で昨日の峠に上がってきた	チベット族のお祈りの旗、経文がびっしり書いて あった	タンポポ
何の花(?)	リンドウ	あずまぎく
シオガマ	何の花(?)

時々止まってはガイドさんが花の名前を皆に教えていた。ガイドさんは日本語も上手だし、植物にも詳しく、何処で習ったのだろう。タンポポ、うめばち草、リンドウ、あずまぎく、キンバイ草、ミヤマシオガマ、トラノオ、トリカブト等々が至るところに咲いていた。丘陵のてっぺん付近を歩いていたら、背高なご主人が「こちらにブルーポピーありますよ」と知らせてくれた。直ぐ近くに居たガイドさん達に大声で知らせた。すると、谷間の方に下りていた2人組のおじちゃん達からも「こちらにもあるよ」と声がかかった。岩場の縁に多く自生しているようだった。皆でこの幸運を喜び合った。当初は興奮ぎみに、幻の花と言われているブルーポピーを撮りまくった。花は上の方から咲くのか、上の方は終わって下の方に咲いていた。

フラワーウォッチングの仲間たち	ツメクサ	フラワーウォッチングの仲間たち
キンバイ草	何の花(?)	幻の花、ブルーポピー
リンドウ(赤)	野バラ

透明な空色、ヒラヒラした6〜8枚の花弁、大きな雌しべの周囲に白い雄しべが一杯取り囲むような直径5,6�pの綺麗で清楚な花だった。これで、今日の天空のフラワーハイキングは大成功だと確信した。おまけにエーデルワイスもあちこちで見つかり出した。日本のミヤマウスユキ草より中心の弁が大きく感じた。近くで草を食んでいるヤクの写真を撮ろうと近付くと、逃げられなかなか近くから撮らせてくれなかった。10:40,峠から少し戻ったところで又フラワーウォッチングをさせてくれた。下車して工事中の土手を上っていると、覆われていた白いフィルム状のシートは、てっきりビニール製とばかり思っていたら、不織布だった。これだと自然に優しいし、土に戻るので、エコロジーに最適な材料だ。中国もなかなかやるなと感心した。

何の花(?)	高山植物が辺り一面に咲いて、足の踏み場を見 付けるのにに苦労した	赤ゲシ
幻の花、ブルーポピー、このように岩の多いところ に見掛けるようだ	何の花(?)	エーデルワイス
幻の花、ブルーポピーを真剣に撮っているところ	ヤク達	何の花(?)
峠に戻ってきた	チベット族の人達がお参りする際、まかれる経文 の書かれた紙きれ	4000mの峠にもお土産の露店が。店員さんから 「こんにちは」と声を掛けられた
乗って写真を取らせる堂々としたヤク

それからバスで移動し、5分くらい下ったところで再び止めてウォッチングさせてくれた。道路工事の土砂で埋まった傾斜地にブルーポピーが群生しているではないか、こんなに沢山見つかるとはと、驚いた。それから車道を横切って谷側の急な傾斜地に移動すると、ここでもブルーポピーとエーデルワイスが群生していた。この幸運に興奮ぎみになった。11:45バスは発って、ガタガタ道をひとしきり下って途中、昨日酸素缶を調達した店に立ち寄った。運転手さんが空のトランクルームを開けてホースで水を掛け出した。土埃で汚れたルームを洗ってくれていたのだ。昨日の罪滅ぼしのつもりでやってくれているみたいだった。そして12:30ホテルに戻った。バスで配布されたお昼の軽食を思い思いにロビーの椅子に座って食べた。

5分くらい下ったところで再び止めてウォッチングさ せてくれた	何の花(?)	何の花(?)。オトギリ草に似ているがーー
草を食むヤクの群れ	シオガマ	道路工事の土砂で埋まった傾斜地にブルーポピー が群生しているにはびっくりした
ブルーポピーの突然変異の白色の花	岩陰に赤ゲシの群落があった	何の花(?)
シオガマの群落	何の花(?)	上から下までびっしり花が咲いたブルーポピー
エーデルワイスの群落	何の花(?)

その中でバナナは完熟したもので、とても美味しかった。そして13:20ホテルを出発して、九寨溝・黄龍空港へ向かった。今までの道とは違った立派な高速道路を快調に走った。ガイドさんの言うように20分くらいで空港に到着した。29日夜からお世話になったガイドさんとここでお別れとなった。素晴らしいガイドさん、ありがとう!! 搭乗口待合場所で搭乗を待った。15:35の便は遅れに遅れて結局、17:25離陸した。お天気はいいし、遅れる要因は無いと思ったのにと、皆でぐちった。2時間弱遅れたため、成都着後のスケジュールがくずれてしまって、慌ただしい行程となった。川劇観賞は、時間が遅くなったため、あらためて出欠を取り直し、結局参加は14名に減った。

バスで配布されたお昼の軽食を思い思いに ロビーの椅子に座って食べた。	川主寺の入り口に掛った吊り橋

20:05開演のため、参加者はこれから劇場に直行し、→レストランで夕食→足つぼマッサージ→ホテルチェックインという流れになった。20:10から始まった川劇は21:30までもあった。劇というよりいろいろなショーを見せるというもので、初めて見るショーとしては結構楽しかった。それからバスでレストランに移動し、遅い夕食を取った。ビルの階上のレストランはもう22時頃だったので、閉店していた様子で、周囲の明かりも消えて私達だけの淋しいものだった。久々に禁酒を解いてビールを注文した。料理は四川料理とかで、今までの四川料理とは少し違っていたが、結構美味しかった。それから再びバスに乗って足つぼマッサージ店に向かった。車内であらためて出欠の確認があり、参加者は更に8名に減った。

川劇は21:30までもあった。劇というよりいろいろな ショーを見せるというもの	同左
同上	同上、変身中

ホテルで6名を降ろし、バスで店に向かった。バスに乗せられ、中心街から大分はずれたところに店はあった。2Fに上がり4名ずつ別室に分かれてマッサージを受けた。1時間くらい掛りますと言われた。お湯の入った木桶に薬草を入れ足を丁寧にもんでくれた。それからベットに寝かされた。まず顔面を丁寧にくまなくマッサージした後、それから足の指先、足裏を実に丁寧にマッサージされた。ドンドン眠くなってきたが、一生懸命目を見開いて我慢した。足の指先はねずみがかじっているような感覚だった。足裏は指でしごいていたのだろう、やはり痛かった。それでも我慢出来る程度だった。ふくらはぎも連日のハイキングで少しこわっていたので、痛かったが、気持ち良かった。それからふともものマッサージはこそばくてついケラケラ笑って足をくねらせた。

その時の妻の話では、私の担当と妻の担当の女の子2人でクスクス笑い合っていたとか。そして又お湯の入った木桶に足を浸して丁寧にマッサージして、終了となった。きっちり1時間のマッサージで、足が軽くなり大満足だった。マッサージした女の子にお礼の言葉を掛けようと思ったら、もう出て来なかった。0時過ぎホテルに到着、キーとトランクを受け取り、部屋に入ったら、0:40になっていた。もう明日で今回の旅も終りだし、まあ、いいかと一人納得した。シャワーにかかり荷造りをしたら、2時近くになっていた。今日は8時から一日の行事が始まり長い長い一日だった。それでも実に充実した中身の濃い一日だったことに、満足感で一杯だった。

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