平治岳登山2014

平治岳登山記2014

平治岳登山 '14/06

■2014年6月10日(火)　昨年に続いて平治岳登山　曇り

行程:男池駐車場発8:20→隠し水8:50→ソババツケ9:20→大戸越え10:30,10:40→南峰11:00→平治岳山頂11:25,同発12:05→南峰12:15→

大戸越え12:45,13:00→ソババツケ13:40→隠し水1415→男池14:40→男池駐車場着14:45

歩数:23000歩

恒例の等覚寺応援団九重旅行が今年は10日,11日と催されたので、同伴を希望していたAさんと行くことにした。4:45起きして5:23家を発ち道の駅・おこしかけで落ち合って途中深耶馬渓で小休止。四季彩ロードの途中からの九重連山の遠望は残念ながら見えなかった。筌の口を経由してやまなみ道路との交差点のJA直売所で小休止の後、男池の駐車場に8:03に到着した。大駐車場は去年はあと3台しか空いていなかったのに、まだ1/3くらいの駐車状態だった。やはり今にも降りそうな曇りの日だったからだろうか。山靴に履き替えて歩き始めた。

最初はなだらかな気持のいい広葉樹林帯の中を歩く。ここはまだ若葉の頃で、透けて見えてなお気持ちが良い。背高の白い花があちこちに咲いていた。バイケイ草だ、こんなに多く咲いているのは初めてと妻と花を見ながら歩いた。途中かくし水という名水の水場で給水、ここの水は格別の味がする。ここを過ぎると登りとなり、歩き始めて間もないのか顔から汗がボタボタ落ち始めた。


道端にバイケイ草。珍しくあちこちに咲いていた	名水の水場・かくし水

かくし水を過ぎると登りとなる

平坦になって直ぐ下るとソババツケという窪地に着く。何人かの登山者が腰を下ろして休んでいた。その先Y字路から平治岳は右を取る。ここから大戸越峠に向けて本格的な登りとなる。ブナ、ミズナラ、カエデなどの大樹が空高く聳えた樹間を進む。石のゴロゴロした歩き難い山道を右へ左へと曲がりながら高度を上げて行く。それでも今年は大分整備されたのか以前ほど歩き難いとは思わなかった。順調に高度を上げ暫くして傾斜が緩くなり、黒い火山灰の土道に変わり、どろんこの潅木の滑る山道を覚悟していたが、以外に今年は道のコンディションは良かった。道が平坦になった頃、前方が開け大戸越えに着いた。右手の平治岳南峰の斜面がピンク色に染まっているのが目に飛び込んできた。


大戸越えに着いた。右手の平治岳南峰の斜面がピンク色に染まっていた	大戸越は登山者が草地に座って休んでいた

皆で大当たりと大喜びした。それでも遠くは見えなかった。登山者が草地に座って休んでいた。私達も草地に腰を下ろして休んだ。そしてミヤマキリシマ群落の前で記念撮影して平治岳に向かって登り始めた。先を登っている登山者の列も続いていた。渋滞することもなく、南峰へは順調に登り着いた。ここも多くの登山者が居た。東側からのガス混じりの風が強くじっとしていると寒かった。南峰頂上付近もミヤマキリシマの花は満開で、当たり一面ピンク状態だった。平治岳を見ると、本峰の尾根伝いに広がるミヤマキリシマの群落が、あたかもピンクの絨毯を敷き詰めているようにピンク色と雑木の緑がパッチワークのように混ざって、ミヤマキリシマの花を一層引き立てていた。


大戸越。瞬間ガスが切れ南峰がはっきり見えた	ガスの中に途中の岩場が見えてきた	途中から大戸越を見下ろすと相変わらず多くの登山者が居た

南峰の岩峰。周囲にも満開のミヤマキリシマの群落がピンク色に染まっていた	平治岳を見ると、本峰の尾根伝いに広がるミヤマキリシマの群落がピンク色に塗りつぶされたように見えた	同左

草付きの平地を通る。時折対面の登山者と合って、どちらかが道を譲りながら進む。この辺りは雑木のノリウツギを保護団体が伐採活動をしてくれてキリシマがあちこち復活して、花が一層美しくなった(保護団体に感謝)。そしてキリシマの間を縫って再び登り詰めると平治岳山頂に着いた。ミヤマキリシマの花に覆われた山頂付近は多くの登山者で賑っていた。西に伸びる尾根に沿った道を下ったところで座るスペースを見付けて草の上に座った。冷たい風が遮られて、ここで昼食とした。ミヤマキリシマに囲まれて至福の時を感じながら妻手作りの弁当を食べた。坊がづるの方もガスで見えなかった。帰路は南峰から下り専用の滑り台のような急坂の道を潅木の幹をホールドにしながら、下りて行った。それでも下り道も大分整備されたのか去年よりも歩き易くなっている気がした。


草付きの平地を過ぎると、ピンクの絨毯の道になった	同左	平治岳山頂から西に伸びる尾根に沿った道を下ったところ

平治岳のピンク色の尾根の坊がづる方向	平治岳のピンク色の尾根から平治岳頂上方面	平治岳頂上標識にはまだ記念撮影している登山者が絶えなかった

往路に通ったピンクの絨毯の道を又通る	ドウダンツツジも咲き始めていた	南峰岩峰

南峰から下り専用の道の入り口	滑り台のような急坂の道を潅木の幹をホールドにしながら、下りて行った	南峰から下り専用の急坂の道を下りていたら、ミヤマキリシマ保護団体がノリウツギを伐採した現場の1つがもうこんなに花が咲いて復活していた(ノリウツギによる被圧や日照遮断で枯れるらしい)

そして大戸越えに下りてきた。妻が少し先に下りていたので、そこに行こうとすると、一人の若人が近付いて来て、「大分放送の者ですが、少しいいですか」と声を掛けられた。何処から来たのか、平治岳登山は何回目か、誰と来たのか、何処から登ったのか等々質問しながらもう一人の若人がカメラを回し続けていた。こちらからも平尾台中腹の等覚寺で、祭りの加勢や棚田でソバを作ってソバを打ったりしてボランティア活動をしていることなどをPRしておいた。

峠からは登った道を下った。下りは楽だが、急な荒れた坂道はスリップしたりつまづかないように慎重さが必要だ。平坦なソババツケで小休止して、少し登り返した後、再び下ると、かくし水に着く。ここでポットに水を詰める。美味しい水を飲んで一息入れていたら、雨足が少し強くなったので、雨具の上着だけ着て又歩き始めた。広葉樹林帯を通って男池に寄った。ここの水も飲んだが、隠し水の方が数段美味しく感じた。そして駐車場に戻った。
大降りになることもなく素晴らしいミヤマキリシマの花の中を、無事に登山が出来たことに感謝。それから応援団の仲間の待つ星生クラブ(会員制のリゾート宿泊設備)に向かった。


急な荒れた坂道はスリップしたりつまづかないように慎重に下る	広葉樹林帯を通って男池に寄った。ここの水も飲んだが、隠し水の方が美味しく感じた

車で宿泊所に移動する時、星生山の山腹がキリシマでピンクに染まっている場所が見えた