熊野古道・中辺路歩き記(その2)(1日目)
熊野古道・中辺路歩き記(その2)
(大阪南港～熊野本宮大社～大斎原～川湯温泉間)
1日目
■ 05月23日(木) 大阪:快晴 熊野本宮:快晴
7時に起床、船内放送で明石大橋がもう直ぐ見えますと知らせてくれたので、窓から覗いて待った。橋が近付いたところで写真を数枚撮った。同室の高齢者3人組の人達は兄弟とのこと、3人で軽自動車で阿蘇、熊本市、通潤橋などを気ままに旅して廻ったとのことだった。大阪南港フェリーターミナルから地下鉄をうまく乗り継げて天王寺駅に30分くらい早く着いてJRへの乗り継ぎは十分過ぎるくらい時間が余った。新宮行きの特急は定刻に発車し、10分もすると高いビルは無くなり少しづつ緑が増えて行った。私達の席の斜め前の席には若夫婦と4才くらいの男の子の家族が座っていた。男の子は盛んにお喋りし、お父さんは朝から缶ビールを飲んでいた。お母さんは臨月なのか、おなかが大きかった。
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| フェリー船内から見えた明石大橋 |
赤ちゃんを産むため家族で実家に行っているのではないかと妻が言うので、ああそうかも知れないねと話した。列車は山間部に入り、谷間を縫うように走った。雑木林の山腹は色々な若葉の色が入り混じって実に綺麗だった。竹が侵入していないのがいいねと妻が言うので、そうだねと相槌を打った。然ししばらくすると、竹の入った山腹が出始めやはり九州と同じかとがっかりした。紀伊田辺駅に定刻の11:51到着した。駅前で適当な食事処が見当たらなかったので、結局キオスクでおにぎりを2個づつ買った。熊野本宮行きのバスは定刻12:25発車した。この路線は昨秋乗っているので、気が楽だった。それでも2時間の路線バスの旅は辛い。乗客は外人さんとペアの日本女性、地元のばあちゃん、そして私達の5人だけだった。
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| 再び紀伊田辺駅に降りる | エメラルドグリーンをした富田川の清流 |
滝尻の手前でバスは右折して鉄橋を渡って又直ぐ次の鉄橋を渡って左岸に戻った。山の上でパワーシャベルが復旧作業をしていた。昨秋からそんなに復旧が進んだようには感じられなかった。難工事だから仕方ないのか。外人さんペアは滝尻で下車かと思っていたら、牛馬童子道の駅で下車した。ここから継桜か近露まで歩くのだなと思った。近露に向かう路上で一人の外人男性が手を上げてバスに乗り込んできた。それから直ぐ近露王子の近くの駐車場でバスは駐車した。中休みのトイレ休憩と運転手さんから告げられた。外人さんを含んで4人で立ち話をした。運転手さんは結構英語が話せるようで、外人さんと喋っていた。ヒマラヤまでトレッキングしたらしい。13:30バスは再び発車した。
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| 近露王子の近くの駐車場でバスは駐車した | 同左 |
バスはトンネルを抜けて大きくカーブを描きながら部落に下って再び上って湯の峰温泉でUターンした。川湯温泉に入って湯の峰温泉で乗車した若い男性外人さんが降りた。使い古したバスタオルを肩から引っ掛けてずた袋のようなカバンを2つ持つ変な格好をした外人さんだった。本宮に14:20到着、ようやく2時間の長いバス旅は終わった。本宮に上がると修復中であった山門は綺麗になって出来上がっていた。その代りと言っては何だが今度は本堂の前の塀の立て直しのため、足場が組まれていた。お参りを済ましその後、大斎原(スタンプ捺印ポイントにもなっている)に行ってお参りしようと妻が言うので、そうした。大鳥居をくぐって河原にある大斎原に行くと想像以上に立派な神聖な雰囲気の場所だった。
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| 熊野本宮大社の長い石段の参道 | 本宮に上がると修復中であった山門は綺麗に なって出来上がっていた |
その代りと言っては何だが今度は本堂の前の 塀の立て直しのため、足場が組まれていた |
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| 拝殿前の石製八咫烏レリーフ | 大斎原の大鳥居 | 大斎原の説明看板 |
小さな社殿の前でお参りして国道に出、本宮の方に戻っていると、向こうの方から近露で乗った外人さんが歩いてきて3度目の再会をした。再度お別れをして本宮に戻る時、妻がたこ焼が食べたいと買った。本宮前の石積みの日陰で食べた。それから今夜の宿、川湯温泉・民宿立石に迎えに来てもらうよう℡した。しばらくして車が停まったので、近付いて名乗ると立石のお上さんだった。マイカーに乗せてもらい熊野川沿いに走り請川バス停から右折して今度は大塔川沿いに走った。間もなく民宿立石はあった。2Fの部屋に入ると、目の前に大塔川の清流が流れ、川岸には露天風呂もあった。直ぐに温泉に入れますと言われたので、用意をして1Fの浴槽に行った。
掛け流しの温泉は熱かったので、どんどんうめて入ると、気持ちが良かった。やはり温泉は格別だ。部屋に戻って妻が河原の露天風呂に掛っているバスタオルは湯の峰温泉で乗車した若い男性外人さんのじゃないと言うので見ると、そうだった(次の朝見たら外人さんは露天風呂で野宿していた)。
夕食ですと声が掛ったので、1Fに下りると、お上さんからビールの銘柄は何にしますかといきなり言われ、指定したが不思議に思った。食堂には10人分くらいの料理が並んでいた。席に座るとビール2本持って来て民宿すみや(事情があって立石さんに替わった)のお上さんからのお詫びの差し入れだと言う。これで納得出来た。料理は次々に出来たてを出してくれた。
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| 民宿立石の夕食は超豪華な料理にびっくり、 しかも絶品の味 |
全部で14品、超豪華な料理にびっくり、しかも絶品の味、妻と大当たりだったねと喜ぶ。TVで三浦雄一郎のエベレスト登頂を告げていた。それから株式が1000円も大暴落したことも報道していた。今夜はビッグニュースの当たり日だなと思った。御馳走様すると、お上さんから明朝時間はどうしますと聞かれたので、7時朝食、7:30宿出発でお願いしますと恐縮しながら頼んだ。お上さんは快諾してくださった。部屋に戻ると、蒲団が敷いてあって、妻は横になってテレビを見ていた。私は日記を書いた。テレビで明日は晴れと告げていた。明日に期待しよう。明日の準備を済ませてTVを見ていると、疲れが出て21時頃消灯した。暑くて直ぐ目が覚めた。窓を少し開けて又寝た。
■ 行程 歩数:7600歩
地下鉄 JR
フェリーターミナル→→住之江公園→→大国町→→→→天王寺→→→→紀伊田辺
08:50
09:15,09:49 11:51
龍神バス
紀伊田辺→→熊野本宮大社前
12:25 14:20
歩き:ー 立石お上さんに迎えに来てもらう
熊野本宮大社前→熊野本宮大社お参り→大斎原→熊野本宮大社前→民宿立石着16:00
