剱岳登頂奮闘記2007
登頂の日

前剱→剣山荘間

■　9月12日(水)　雨後晴れ

山頂の右から稜線に出て下り始めると、真下に武蔵谷、立山連山に続く別山尾根が伸びて見えた。そして急激な角度で下る。大岩の上部まで下りてきた。鎖を伝って岩の横を下りる時、岩の面に手を当てると、ひんやり冷たく気持ちが良かった。それからも落石しないように岩を選んで慎重に注意しながら急斜面をゆっくりひたすら下る。真下の一服剱が段々近付いて来た。坂が緩やかになる頃武蔵のコルに着いてホッとする。ここから最後の登り返しが待っていた。あえぎながらようやく一服剱山頂に着く。

前剱山頂の右から稜線に出て下り始める	急激な角度で下る。剱沢雪渓が真下に見える	大岩の上部まで下りてきた
大岩の方を振り返る	それからも落石しないように岩を選んで慎重に 注意しながら急斜面をゆっくりひたすら下る。 真下に武蔵のコル	一服剱から黒ユリのコル、剱御前へと続く岩稜線
坂が緩やかになる頃武蔵のコルに着いた	ベニバナイチゴ(武蔵のコルにて)	振り返ると前剱の岩峰が変わらずデンと鎮座して いた
最後の登り返しが待っていた。一服剱山頂まであ と少し	登り返しの途中、はい松の松傘の食べ残しが 散乱していた。多分雷鳥の食べ粕だろう

真下に剣山荘が見えた。振り返ると前剱の岩峰が変わらずデンと鎮座していた。岩稜線から稜線の左山腹に付いた道に沿って下る。ガイドブックにも無い一服剱の手前の鎖場まできた。山荘まであと少しのところまで下りて来た。そして遂に山荘に無事に帰り着いた。小屋の前の広場の椅子に座って小屋で買ってきたビールで登頂祝いの乾杯をした。喉がチカチして格別に美味しかった。そして今まで経験したことのない深い深い満足感と安堵感を味わうことが出来た。お天道様と同行の仲間と妻そして私達の元気な身体に大感謝!!

真下に剣山荘が見えた(一服剱山頂から)	前剱の西側からガス掛かってきた
稜線を通って山腹に付いたコースを下る	ガイドブックにも無い一服剱の手前の鎖場まで きた。小屋までもう直ぐ

部屋に戻ると、4組み夫婦が連泊し、あと3組みの夫婦は明日登頂の新しい組みだった。皆で雑談していると、新しい1組みの夫婦は日本百名山を既に95座登頂したとのこと、凄い夫婦もいたものだと、驚いた。シャワーに掛かり、サブリックを詰め組むのを兼ねて、キスリングの詰め直しをした。17時過ぎから食堂で夕食、今夜は昨夜に増して130人くらい席に着いて満員だった。皆一緒の席に座り、改めて登頂祝いの乾杯をした。そして暫く歓談した。部屋に戻り皆で又、今日の登頂のこと、お天気のことなど歓談した。皆寝る準備を始めたので、私達は明日大阪からの帰りのフェリーの時間の関係で、小屋を4時過ぎ発つので、今日同行した皆に最後のお別れの挨拶をした。今夜も早目に床に入った。今夜はゆったり気分でいい夢見て眠れそうだ。

■　行程　歩数:14935歩　(9/12全行程で)

前剱14:11→大岩14:28→武蔵コル14:50→一服剱15:05→剣山荘15:30---注)小休止含む時間

下山の日&帰途へ