北欧充実の4ケ国・こだわりのフィヨルドと2大クルーズ・美都巡り11日間

【ノルウェー編】

■　6日目07/09(水)　スタルハイム快晴11℃　シェイ快晴23℃　ヘルシルト快晴　ゲイランゲル快晴21℃

6時起床、トランクを荷造り後、廊下に出して少し早目に1Fに降り妻が昨夜書いた絵葉書x2をフロントで送付依頼すると切手を出してくれた。11クローネ/枚でスエーデンと同じだった。4枚組の切手を出してくれ、絵葉書に貼るスペースが無く、あちこちにバラバラに貼った。フロント前のレストランには既に団体の多くの外人さんがドアの開くのを待っていた。定刻の10分前にドアが開くとドッと入り、アッ言う間に満員近くになった。料理を取ろうにも近付けないほどの人だかりになっていた。何とか食事を済ませ部屋に戻ってリックの荷物をまとめた。妻がフィヨルドの写真をもう一度撮ろうというので、15分くらいしかなかったが急いで1Fに降りて中庭に出て撮った。

カーテンを開けると今日も快晴	1Fに降りて中庭に出て又写真を撮った

今日はかなりの距離をバスで移動する。私達は今日は後部席に座る日、空席を探すが、2席に一人で座っている人が多く、結局空いていた最後部の右側に座った。長いトンネルを抜けると昨日フェリーに乗ったフラムに出た。それから少し行った所からノルウェー��1と言う24.5kmもある長いトンネルを通った。途中3ケ所、青色、緑色、濃い青色のランプに照らされた区域があった。長い単調なトンネル内を運転する人に気分転換と居眠りをしないようにするためとのことだった。通過するのに18分かかった。しばらくしてフィヨルドをバス毎フェリーで渡った。少し走ると又フィヨルドの見える所に出た。ここでも沿岸に大きな豪華観光船が停留していた。ヨーロッパではよほど客船による旅が盛んなのだろう。

長いトンネルを通って昨日フェリーに乗ったフラムに出た	24.5kmもある長いトンネルを通った。途中3ケ所、青色、緑色、濃い青色のランプに照らされた区域があった	フィヨルドをバス毎フェリーで渡った。対向して進むフェリー
フィヨルドをバス毎フェリーで渡った。フェリー上で	ここでも沿岸に大きな豪華観光船が停留していた

再び山の手を走った。谷間を通る沿線には湖、緑鮮やかな牧草地帯や湖畔に広がる小さな美しい村が時々現れ、素晴らしい風景にみとれた。その前のフィヨルド通過から30分位で又フィヨルドが現れた。この辺りは網の目のようにフィヨルドが走っているのだろう。展望所で写真タイムで停まってくれた。フィヤランド・フィヨルドを見下ろすビューポイントで、フィヨルドが遥か彼方まで続いている様、両側に連なる冠雪した山々、そして水辺にたたずむ小集落、何時まで見ていても見飽きない風景だ。そしてここのフィヨルドの水面が白濁しているのは上流の氷河の溶けた水によるものと添乗員さんが説明してくれた。再び山手に来ると遠くの山に単なる残雪ではない白い平原のような所が見えてきた。

フィヤランド・フィヨルド展望所で写真タイムで停 まってくれた	再び山手に来ると遠くの山に単なる残雪ではない 白い平原のような所が見えてきた

林の間からどんどん近付くのが見えた。あれがヨステダール氷河の支流、ボヤナ氷河だと言う。仰ぐくらい近付いた頃、バスは狭い分かれ道に入って、レストラン兼土産店横の駐車場に停まった。バスから降りて小道を進むと、両側にそそり立つ岩壁の間にある45度以上のスベリ台状の岩壁に沿って、氷河がぶら下がるように落ち込んできていた。その直下には乳白色の水をたたえた氷河湖が広がっていた。氷河の終端は透明の青白い色をした割れ目が幾筋も出来ていた。世界的な温暖化でここの氷河もドンドン後退しているとのことだった。温暖化の悪い影響は何処に行っても聞く。地球人が一体になって対策する時のはずなのだが・・・。灌木の茂みの間には日本で言う高山植物があちこち可愛い花を付けていた。

雪原が林の間からどんどん近付いてきた	両側にそそり立つ岩壁の間にある45度以上のス ベリ台状の岩壁に沿って、ボヤナ氷河がぶら下 がるように落ち込んできていた	その直下には乳白色の水をたたえた氷河湖が広 がっていた。氷河の終端は透明の青白い色をした 割れ目が幾筋も出来ていた
草地に咲く可憐な野草。ミヤマキンポウゲかな(?)	草地に咲く可憐な野草。サクラ草の一種

バスに乗る前にお土産店でトイレするように言われていたので、入店して土産物を見たが、買う物がなかったので、又絵葉書を買った。トイレの横の壁に昔の氷河の写真が貼ってあった。7,80年前の写真では今の氷河湖の所まで氷河が流れ込んでいた。あれだけ後退しているのだなと思うと少し淋しい気持ちになった。それから30分位で大きな湖のほとりに出て、シェイの部落の大きな土産店2Fのレストランで昼食を取った。食後12:30出発まで自由行動となり、近くにある湖畔(最初フィヨルドかと勘違いした)に行った。広大な湖面の周りは緑豊かで遠くの山々には残雪が多く残って光って見えていた。岩を積み上げた防波堤に上がると、妻が岩が光っているよと言うので、見ると光る成分を含んだ岩がいくつもあった。

シェイの部落の大きな土産店2Fのレストランで 昼食を取った。1Fの土産売り場	食後12:30出発まで自由行動となり近くにある氷河 湖畔に行った
お土産店の前で

昨朝、フィヨルドの向こうの山に日が射して山肌がキラキラ光って見えていたのはこれだなとようやく疑問が解けたような気がした。バスは美しい岩山をぬって走り峠をを越えると視界の下に又大きな湖かと思われる水面が見えた。下り始めて牧草地となりその中に点々と農家が点在し水面の紺碧とのコントラストが絵葉書のように綺麗で見とれた。後から分かったことだが、オルデン・フィヨルドで、水辺に沿ってしばらく走った。豪華客船の停泊していたこじんまりした美しい町に停まりトイレ休憩となった。豪華客船はクイン・ビクトリアと言う有名な客船とかで、それをバックにそれぞれ記念写真を撮っていた。ハーミンダール(?)という町を過ぎて途中牧歌的なのどかな風景の中を通った。

山上からの雪解け水が滝となって川に注いでいた	雪を被った険しい岩山が見えた	下り始めて牧草地となりその中に点々と農家が点 在し水面の青とのコントラストが絵葉書のように 綺麗で見とれた
オールデンの町でトイレ休憩。ここにも豪華客船 が停泊していた	フィヨルドの袂に面したオールデンはこじんまりし た美しい町だった	オートキャンプ場も時々見掛けた
又氷河湖に出てきた	ハーミンダール(?)という町を過ぎて途中牧歌的 な風景の中を通った

今日は本当に一日中絶景を眺めることが出来た。山岳地帯からどんどん下り始めた。川沿いの道が深い渓谷に変っていって最後は滝になってフィヨルドに流れ込んでいた。ここがフィヨルドクルーズの出発地、ヘルシルトだった。ゲイランゲル・フィヨルドの観光は約5ケ月間の短い夏の時期だけらしい。昨日観光したソグネフィヨルドに比べれば大分北に位置している勢だろう。待っているとフェリーが入ってきた。下船が終ると続けて乗船が始まった。昨日の船より大分小さく、2Fが空天井の見物席になっていた。私達は右翼の椅子に座った。今日は風は強かったが、一転して気温が高く昨日寒い目に遭ったため着こんだが、当てが外れた。

川沿いの道が深い渓谷に変っていって最後は滝 になってフィヨルドに流れ込んでいた	ゲイランゲル・フィヨルド観光のフェリーを待つ

妻が朝食で余ったパン1枚を持参して、今日も船に付いて飛んでいたカモメ達にちぎって指先につまんで手を上げると、上手に取って食べていた。今日の船は日本語でも観光案内の放送をしてくれ、良く理解出来て、素晴らしい観光がより一層価値あるものになった。今日のフィヨルドは両壁が広く開放的な感じがした。そして滝の数も多い、しかも連なって落ちて、これが実に美しかった。山の上の残雪も多く雪山のような所もあった。相対的にこちらのフィヨルドの方が美しく感動的だった。さすが世界遺産のフィヨルドだけのことはあるとあらためて思った。船が出発して40分くらい経った頃だっただろうか、右手の岩壁の上部に人の顔のような凹凸のある所が見えた。それから直ぐ、前方にヨットが走っているのが見えた。

今日も妻が船に付いて飛んでいたカモメ達に ちぎって指先につまんで手を上げると上手に 取って食べていた	フェリーの背後を見ると、フィヨルドの美しい水面 に白い筋が幾筋も付いていた	今日のフェリーは中心に中立帯のような障害物 があって、左右に動きずらかった
滝の数も多い、しかも連なって落ちて、これが実 に美しかった	同左の滝が眼前に近付いて迫力があった	右手の岩壁の上部に人の顔のような凹凸のある 所が見えた
先ほど通り過ぎた滝が逆光でキラッと白く光って 見えた

外洋から入ってきたのだろうか。だとすると、さぞかし最高のセイリングだろうなと羨ましく思った。やがて前方に町並みが見え、豪華客船も停まっていた。9.11同時多発テロから欧米では、クルーズの旅が盛んになったそうだ。それでこんなにフィヨルドで豪華客船を度々見掛けるのが理解出来た。手前の両岸にも集落が見えた。1時間のクルーズは終わり、ゲイランゲルに着いた。着岸してバスに乗ったが、泊まるホテルはフィヨルドの真ん前で、直ぐに着いた。部屋は2Fで目の前がフィヨルドの水辺になって、そこを通る人も真近かに見え、室内が覗かれるのではないかと思われる程近かった。18:40の集合時間まで2時間あったので、先にシャワーに掛かろうということになり、トランクを開け、バスタブにお湯を溜めてゆったり浸かった。

前方にヨットが見えた	やがて前方に町並みが見え、豪華客船も停まっ ていた
1時間のクルーズは終わり、ゲイランゲルに着 いた

18:40集合すると明日のスケジュールの説明があった後、6Fのレストランに行った。料理は今日も同じような物が並んでいた。今日は少し多目に取ってビールと合わせて新婚さんと歓談しながら食事した。妻は今日は少し食べていた。食後、ホテル前の港に下りて、辺りを少し散策した。20時を過ぎているのに太陽はまだ照り付けて暑かった。ホテルに戻って明日の荷造りをし、TVを見ながら日記を書いた。BBC放送で洞爺湖サミットのニュースをやっていた。今日は中身の濃い素晴らしい観光の1日だった。

今日は少し多目に取ってビールと合わせて食事 した	色々な料理。今日も鮭丸毎1匹も付いていた	泊まるホテルはフィヨルドの真ん前にあった
脇道に咲いていた珍しい花	同左	21時過ぎても外はまだ明るかった

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